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2019欧州の選択

独社民党の苦悩/1 リベラルに吹く逆風

ドイツ社民党ベルリン地区支部の会合で、議論を取り仕切るバインハウアーさん(右から3人目)=ベルリン市内のレストランで

 ベルリンの下町ウエディング地区。簡素なアパートが並ぶ労働者の街だ。路地に散乱するゴミが目につく。2月中旬の夜、あるレストランにドイツ社会民主党地区支部の党員約20人が集まった。「政権で良い仕事をしても、党の支持率は全国で下落している」。ビールのグラスを手にした男性が不満をあらわにした。

 156年前に労働者組織として生まれ、国政で左派の柱を担ってきた社民党。現在はメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立政権の一翼を担う。ただ、党内ではこの大連立を巡り彼らのような「基盤」と呼ばれる地方支部と、党執行部との対立がかつてないほど先鋭化している。執行部は「与党として政策実現で党勢回復を」と訴えるが、メルケル政権内での社民党は難民問題では影が薄く、独自動車大手フォルクスワーゲンによる排ガス不正問題でも企業寄りの政府姿勢を黙認。政権で存在感を示せない執行部を、基盤党員の多くが「ポストにこだわり権力に執着しているだけ」と冷めた目で見るのだ。

 社民党は過去10年で支持率を急落させ、2017年9月の独連邦議会(下院)総選挙の得票率は20・5%…

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