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(国書刊行会、1620円)
「生かされているいま」感じて
寺の住職で、シンガー・ソングライターのやなせななさん(43)の新著「歌う尼さんのほっこり法話」(国書刊行会)が発刊された。寺で生まれ育った視点や家族のこと、子宮体がんを患った経験、歌とともにある暮らしなど、自身の歩みがつづられる。【明珍美紀】
「人生、ときには行き詰まることがあるが、不十分でもいい。いま、この瞬間を生きていることに感謝したい」とやなせさんは言う。
奈良県高取町の寺の跡継ぎとして、34歳で住職になった。「規模が小さいので生計は立てられない。私を含め代々、別の職業を持つ、いわゆる兼業お寺」。僧侶になったのは「自然な流れ」というが、祖母の影響は大きかった。
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