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新天皇陛下「国民に寄り添い、象徴の責務果たす」 初のおことば

「即位後朝見の儀」でおことばを述べられる新天皇陛下=皇居・宮殿「松の間」で2019年5月1日午前11時14分、佐々木順一撮影

 新天皇陛下(59)は1日午前、皇居・宮殿「松の間」で、「即位後朝見の儀」に臨まれた。天皇として国民に向けた初めてのおことばで「自己の研鑽(けんさん)に励むとともに、常に国民を思い、寄り添いながら、憲法にのっとり、象徴としての責務を果たす」と述べた。同日午前0時、元号は「令和」に改まった。

 朝見の儀には、安倍晋三首相ら三権の長や都道府県の知事、議長の代表ら約290人が参列。皇位継承順位1位で皇嗣(こうし)となった秋篠宮さまら男女の成年皇族も同席した。

 儀式に臨んだ新陛下はえんび服で、新皇后雅子さまはロングドレス姿。午前11時10分ごろに入室し、特設の台の上に立った。

 新陛下は「この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします」と述べたうえで、上皇となった前の天皇陛下が即位時に「皆さんとともに」守り、従うと誓った憲法に言及した。続いて安倍首相が国民を代表して即位を祝福した。

 朝見の儀に先立ち、松の間では午前10時半ごろから、皇位の証しとされる三種の神器のうち剣と璽(じ)(まが玉)などを受け継ぐ儀式「剣璽等承継の儀」が行われた。

 新陛下の前に用意された台の上に、侍従が剣璽と天皇が国事行為で使う印章の御璽と国璽を安置。おことばはなく、新陛下が侍従らを伴って退出して終了した。

 参列皇族は、皇位継承資格のある男性成年皇族に限る前例が踏襲され、秋篠宮さまと皇位継承順位3位の常陸宮さまの2人のみだった。安倍首相ら三権の長や閣僚ら26人が参列。前回は女性の該当者がいなかったが、今回は片山さつき地方創生担当相が出席した。

 憲法や皇室典範には即位に伴う儀式の詳細な規定はない。政府は同日、いずれの儀式も国事行為とすることを閣議決定したが、即位後朝見の儀は、天皇のあいさつに首相が応える形が君主と臣下の関係を思わせ、国民主権にふさわしくないとの指摘がある。剣璽等承継の儀も神話に基づく調度品が使われる批判があったが、十分には議論されず、平成への代替わりの例が踏襲された。一方で、前回は「奉答」としていた首相のあいさつの名称は「国民代表の辞」に変更した。

 両儀式とも公務から退いた前の天皇、皇后両陛下は参列せず、未成年の皇族も慣例で出席しなかった。

 新天皇、皇后両陛下は1日午後、前の天皇ご夫妻の住まいとして名称が変更された皇居・吹上仙洞(ふきあげせんとう)御所を訪ね、即位のあいさつをする。その後、宮殿や東宮御所から名称が変更された赤坂御所(東京都港区)で皇族や宮内庁職員から祝賀を受ける行事が午後6時ごろまで続く。

 4日には即位を祝う一般参賀が宮殿である。国内外に即位を宣言する「即位礼正殿の儀」と都内をパレードする「祝賀御列(おんれつ)の儀」は10月22日に予定されている。【高島博之】

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