<科学の森>
●基礎科学にも力
中国南西部に位置する貴州省の山あいに2016年、直径500メートルの巨大なおわん形の構造物が完成した。世界最大の開口球面電波望遠鏡「FAST(天眼)」だ。米国が運営し、それまで世界最大だったアレシボ望遠鏡(プエルトリコ、直径300メートル)を大きく上回る。ブラックホールなどの天体から届く電波を受信し、宇宙の最深部を観測することを目指している。
中国は近年、基礎科学分野への投資にも力を入れている。3月の全国人民代表大会(全人代)であった記者会見で、王志剛・中国科学技術相が「基礎研究は科学技術革新の源であり、十分に重視する必要がある」と強調した。天眼も国を挙げた科学技術プロジェクトの一つで、中国科学院国家天文台が約200億円を投じて建設した。
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