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4月下旬、豊前市宇島の干潟では、多くの人たちが麦わら帽子に長靴姿で黙々と熊手でアサリを捕っていた。近くに住む男性のザルは1時間で4センチほどのアサリでいっぱいに。「大きいのは肉厚だが、小さい貝もうまみが凝縮している。バター焼きにして食べるのが楽しみ」と笑った。
豊前市や築上町などの豊前海沿岸では毎年3月ごろから潮干狩りが解禁。豊前市では宇島、八屋・松江浦地区の3カ所で5月いっぱいまで入漁料500円で潮干狩りができる。宇島地区の解禁初日の4月21日は500人ほどが訪れ「歩く場所がないほどだった」(漁協関係者)。
だが、全国有数のアサリの産地だった豊前海は、乱獲や埋め立てなどが原因で1986年の約1万1000トンをピークに減少し、約10年前からは数十トンほどしか採れなくなった。豊前市などでは養殖で大きくしたものを干潟に放流している。
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