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小倉和夫・青山学院大学特別招聘(しょうへい)教授
第二次世界大戦後、我が国は、安全保障面では専守防衛に徹してきた。厳密に言えば、基地の提供という形とはいえ、米軍への協力を通じて、日本がベトナム戦争やイラク戦争などでの米軍の「侵略的」行為に加担した面をどう考えるかという問題はあるが、ここではそれはおく。
同時に、日本の経済貿易外交もほとんど「専守」に傾いてきた。それは、経済貿易交渉において、相手側の要求を基本的には是認して、日本側がそれに「対応」するという姿勢を意味していた。
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