メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

藤原帰一の映画愛

コレット 苦悩抱え欲求に生きる 広がりある性格描写

 芸術の作り手は男に決まっている、女性の手になる作品は認められることがない。まさに偏見そのものですが、ブロンテ3姉妹が男のようなペンネームを使って作品を発表したのはそんな偏見の中のことでした。当初、「ジェーン・エア」や「嵐が丘」の著者が女性だとは分からなかったんです。

 「青い麦」や「ジジ」で知られるフランスの作家コレットの経験はもっとひどいものでした。小説を書いたのは自分なのに、夫の名義で出版されたんです。やがては自分の名前で作品を発表することになりますが、これはその前の時期、「学校のクローディーヌ」をはじめとする連作で成功を収めながらも、それが自分の小説だとは言えなかった時代のコレットを描いた作品です。

 フランスの地方で育ったシドニー・ガブリエル・コレットは14歳年上の人気作家のウィリーと結婚し、パリ…

この記事は有料記事です。

残り1311文字(全文1667文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新潟駅前ビルで刺された20代女性死亡 逃走の男は顔見知りか

  2. 前夜祭「会費5000円」で安倍首相反論 官邸幹部も「唐揚げ増やすなどやり方ある」

  3. 座間事件 「後悔はある。もっと遊びたかった」 9人殺害・白石被告一問一答(その1)

  4. 新潟駅前ビルで20代女性刺され死亡 男逃走

  5. 富山・クマの人身被害、5日連続 ラジオ体操帰りの3人重軽傷

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです