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国際 スリランカのテロ イスラム国、アジアに浸透

ニゴンボの教会で=AP

田中洋之たなかひろゆき 毎日新聞まいにちしんぶん 編集委員へんしゅういいん

 スリランカの最大都市さいだいとしコロンボなどで4がつ21にち連続れんぞく爆破ばくはテロがありました。キリストきょう教会きょうかい高級こうきゅうホテルが標的ひょうてきとなり、日本人にっぽんじんひとりふくむ250にんあまりの犠牲者ぎせいしゃました。

     インドの南部なんぶかぶ島国しまぐにのスリランカは、うつくしい自然しぜんられ、「インドよう真珠しんじゅ」とばれます。仏教徒ぶっきょうとおお多数派たすうはシンハラじんと、少数派しょうすうはヒンズー教徒きょうとのタミルじんあいだながねんつづいていた内戦ないせんが10ねんまえ終結しゅうけつ日本にっぽんはじめ世界せかいからたくさんの観光客かんこうきゃくおとずれるようになっていただけに、テロは衝撃しょうげきあたえています。

     犯行声明はんこうせいめいしたのは、過激派組織かげきはそしきの「イスラムこく」(ISアイエス)です。中東ちゅうとうのシリアやイラクで活動かつどうしていたISはとしがつ、アメリカぐんなどによりすべての拠点きょてん制圧せいあつされました。しかし、ISに参加さんかした外国人がいこくじんメンバーが母国ぼこくもどり、過激かげき思想しそう各地かくちひろめているといわれます。

     実際じっさい、イスラム過激派かげきは東南とうなんアジアやみなみアジアに浸透しんとうし、きんねんはフィリピンやインドネシア、バングラデシュで大規模だいきぼなテロをこしています。スリランカでも人口じんこうの1わりほどのイスラム教徒きょうとが、仏教徒ぶっきょうとやキリスト教徒きょうとらと衝突しょうとつするようになっていました。

     今回こんかいのテロでは、ISがシリアの本拠地ほんきょちうしなったことへの報復ほうふくや、ニュージーランド南部なんぶクライストチャーチのモスク(イスラムきょう礼拝れいはいしょ)で3がつきたじゅう乱射らんしゃテロ事件じけんへの仕返しかえしという見方みかたています。このように最近さいきんのテロは、世界せかいおもわぬところとつながっています。

     専門家せんもんかによると、ISはがん細胞さいぼう人間にんげんからだのあちこちに転移てんいするように、いったん活動かつどうまっても、いつ、どこでテロをこすかかりません。また警戒けいかいうす地域ちいきほどねらわれるリスクがたかいといわれます。「ここは絶対ぜったい安全あんぜん」とおもむことなく、テロにそなえる必要ひつようがありそうです。


     通算つうさん年半ねんはんにわたりモスクワ特派員とくはいんをつとめ、ユーラシア大陸たいりく各地かくち取材しゅざいした。ロシアがんだキャラクター「チェブラーシカ」をこよなくあいする。

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