米国

「オピオイド禍」 薬のため全て売り、盗んだ 母依存、乳児も

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生まれながらの薬物依存症で、スミス家の養子となった子供たち=米ウェストバージニア州リプリーで
生まれながらの薬物依存症で、スミス家の養子となった子供たち=米ウェストバージニア州リプリーで

 米国では薬物の過剰摂取による死者数が増え続け、1999年以降の合計で70万人を超えた。合法的に処方されたオピオイド(麻薬性)鎮痛剤の依存者が違法薬物にも手を出すようになり、依存が深刻化したのが要因だ。依存症の母親の胎内で薬物を摂取してしまう「生まれながらの依存症」の子供も急増。薬物汚染国家・米国を象徴する「オピオイド禍」の実態を追った。【ハンティントン(米南部ウェストバージニア州)で國枝すみれ】

 「薬を買うためウソをつき、全ての物を売り、盗みもした。罪悪感は薬を使うと忘れた。薬が切れると罪悪感が戻り、使った」。南部ウェストバージニア州第2の都市ハンティントンの飲食店で会ったジェス・マーフィーさん(36)は告白した。

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