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ナチス・ドイツによる障害者虐殺「T4作戦」が実施された現地を取材し、欧米の優生政策や日本の旧優生保護法など今に至る障害者差別を問う「わたしで最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想」(合同出版)が版を重ねている。日本障害者協議会代表を務める視覚障害者の藤井克徳さんの著書で、優生思想に立ち向かう社会をたぐり寄せるための一冊だ。
T4作戦は優生思想に基づき行われた障害者の安楽死政策。1939年に始まり41年に中止されたが、虐殺は第二次大戦終結まで行われ、約20万人が犠牲になったとされる。藤井さんは、ドイツ中西部・ハダマーの精神科病院を訪問。虐殺の場所として使われた当時の状態が残る。シャワー室に見せかけたガス室にいた時、犠牲者のうめき声を聞いたように感じた。その声が「こんな死に方は私で最後にして」だった。
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