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「ママー、ママー」と泣き叫ぶ声 園児らの列に車 大津

園児の列に車が突っ込んだ現場付近=大津市大萱6で2019年5月8日午前11時14分、小西雄介撮影

 いつもは静かな琵琶湖沿いの現場は、多くの救急車やパトカーのサイレンが鳴り響き、騒然となった。8日午前、大津市大萱の滋賀県道交差点で、乗用車と軽乗用車が衝突し、軽乗用車がはずみで保育園児13人と保育士3人の列に突っ込んだ事故があった。

 車の衝突音を聞いて駆け付けた近所の女性(55)は、「ママー、ママー」と泣き叫ぶ声を聞いた。頭から血を流したり、ぐったりして動かない園児らが倒れていた。間もなく、数人の大人が駆け付け、救護措置が始まった。AED(自動体外式除細動器)を持ち寄った人も。足を引きずりながら園児を確認する保育士が、救急隊員に名前を伝えていた。

 「数人の園児に人工呼吸をしていたが、そのうち動かなくなった子もいた」。この女性は青ざめた表情で語り、「現場の交差点は、こんな事故が起きる場所ではないはず。こんなに大変なことになるなんて……」と不安そうだった。

 別の保育園に子どもを通わせる母親によると、現場は琵琶湖畔の散歩コースとして、園児らがよく利用していたという。近くのホテルに勤務する女性従業員は「通勤途中にサイレンが聞こえ、職場に着いたら、目の前に人だかりができていた。乗用車の前部がぐしゃりとつぶれていた」とショックを受けた様子だった。

 別のホテルのアルバイト従業員の女性(36)は事故を目撃した同僚に頼まれて119番した。「数人の子どもたちがぐったり倒れ、その周りで大人や子どもたちが『キャー、キャー』と悲鳴を上げて混乱していた。ホテルから分厚いタオルを10枚ほど持ち込んだが、とても現場を直視できなかった」と声を詰まらせた。

 近くの浄水場に勤務する男性職員(57)は「ガーン」という激しい音に驚いて現場に駆け付け、交通整理に当たった。「保育士さんや園児らが倒れていて、園児の名前を呼びながら心臓マッサージをする人たちの姿が見えた。こんなひどい事故は聞いたことがない」と話した。【小西雄介、岡崎大輔】

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