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激動の世界を読む

東南アジア二つの選挙 国を揺るがす格差拡大=熊本県立大理事長・白石隆

タイで戴冠式が69年ぶりに行われ、ワチラロンコン国王が王宮のバルコニーから市民らに姿を見せた。王室の権威と国民の権利とのバランスも今後の政治課題になる=バンコクで6日、AP

 この3月、タイで総選挙(下院・定数500)が実施された=1。2014年のクーデター以来はじめてである。また、4月にはインドネシアで5年に1回の大統領選挙、国会議員選挙などがあった。結果の正式発表はまだである。しかし、およその結果はわかっている。

エリート層優位維持を狙うタイ

 タイの総選挙では、プラユット暫定首相を支持する「国民国家の力党」が116、「タイの誇り党」が52、アピシット元首相の率いる民主党が52、タクシン派の「タイ貢献党」が137、40歳の若手政治家が率いる「新未来党」が80、その他63、となりそうである。選挙制度は小選挙区比例代表併用制であるが、比例区の議席配分方法は特定政党が議会多数派を占めることのないよう、工夫されている。

 現行憲法では首相指名は両院合同会議で行われることになっている。上院議員(定数250)は14年に国権を掌握した国家平和秩序評議会(NCPO)の助言に基づき国王が任命するとされ、NCPOの指名と考えてよい。プラユット氏からみれば、首相指名に要する376人のうち上院250人はすでに確保しており、下院で126人の支持があればよい。国王が首相交代を望まない限り、政権維持はほぼ確実である。

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