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点字の周りで

見えない・見えにくい人にとって、社会は少しずつ暮らしやすくなっている面もあります。毎日新聞社が発行する国内唯一の週刊点字新聞「点字毎日」の記者が、機器や便利グッズ、福祉制度の紹介と共に視覚障害の世界を解説します。

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視覚障害の世界 盲学校の存在 「見えないからできない」と決めつけない

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京都盲唖院跡地にある記念碑。跡地は現在、マンションになっている=京都市中京区で
京都盲唖院跡地にある記念碑。跡地は現在、マンションになっている=京都市中京区で

 新学期が始まってはや1カ月余り。全国に67校ある盲学校では約2700人が学んでいます。その中で最古の伝統を誇るのが京都府立盲学校(京都市北区)です。創立は1878(明治11)年5月24日。視覚障害者と聴覚障害者のための公立校、京都盲唖(もうあ)院として、今の同市中京区に開学しました。教材など3000点は国の重要文化財です。

 盲学校では弱視の人も学んでいます。また教育相談などを通して地域の学校で学ぶ視覚障害者を支える役割もあります。そうした特徴を、福岡県立北九州視覚特別支援学校の元校長で、全盲の吉松政春さん(65)は「安心感」という言葉で表します。中途失明後に盲学校で学び、教師として長年、視覚障害教育に関わってきました。その経験から「見えないのだからできない、と最初から決め付ける人がいない」と知っているからです。50…

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