超電導技術生かして「電動航空機」や「空飛ぶ車」 九州大が研究開発を本格化

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二酸化炭素の排出抑制が期待される電動航空機のイメージ図=宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供
二酸化炭素の排出抑制が期待される電動航空機のイメージ図=宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供

 九州大が、世界最高水準を誇る超電導技術を生かして、次世代の飛行機として注目される電動航空機や「空飛ぶ車」の研究開発を本格化させている。4月に拠点となる「先進電気推進飛行体研究センター」を伊都キャンパス(福岡市西区)に開所、10年後には試験機を大空に飛び立たせる計画だ。

 地球温暖化が進む中で世界の航空需要は増えており、二酸化炭素(CO2)の排出量の削減は急務。国連の「国際民間航空機関」(ICAO)は、CO2排出量を2050年までに05年比で半減させることを決議している。ただ、九大によると、航空機のジェットエンジンは既に高効率化されており、さらなる効率化の余地は少ないという。

 そこで注目を集めるのが電動化だ。化石燃料を燃やす従来のジェットエンジンに代わり、電動モーターでファンを回して推進力を得ることで、抜本的なCO2排出抑制が可能になる。各国で開発が進むが、九大は超電導技術で一歩抜け出すことを狙っている。

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