- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

全国の公立小学校の教員の採用倍率が過去最低を更新し、3.2倍にまで落ち込んだ。「教員は多忙」。そんな学校の実態が問題視される中、教員養成系大学・学部に進学したのに教員の道を選ぶことをためらう学生も少なくない。
「心のゆとりがない教員がきちんと指導できるのだろうか」――。京都教育大大学院2年の遠藤寛佑さん(24)は小学校教諭を志して大学に進学したが、小学校や中学校の教員になったOBらの話を聞き、最近、疑問を感じるようになった。
OBの多くは残業代が出ないのに夜遅くまで働き、土日の部活動も熱心に指導していた。遠藤さんは、仕事と同じように趣味の時間も大切にしたいと考えている。教員免許を取得したものの教員になるかどうか踏み切れず、大学院に進み、専攻を幼児教育に変更した。昨年12月に同級生と教員の働き方について考える学生団体「ティーチャー・エイド」を発足させ、教員志望の学生らと魅力的な職場にするにはどうすればいいか協議している…
この記事は有料記事です。
残り659文字(全文1074文字)