連載

2019欧州の選択

欧州では右派ポピュリズム政党が台頭し、人権や民主主義といった欧州連合(EU)を象徴する価値観が揺らいでいます。背景にはEUと価値観を共有してきた中道左派政党の退潮があります。独社民党も例外ではありません。欧州中道左派の「最後のとりで」とされてきたこの政党に何が起きているのでしょうか。

連載一覧

2019欧州の選択

EU統合の行方は 23日から議会選

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
仏ストラスブールの欧州議会=AP
仏ストラスブールの欧州議会=AP

 欧州連合(EU)で5月23~26日に欧州議会選挙が行われる。英国の離脱問題で揺らぐ統合の行方を左右する今回の選挙を、三つの論点から展望する。【ブリュッセル八田浩輔】

懐疑派、議席拡大濃厚

 最初の注目点は、議会構成のバランスだ。今回の選挙では英国の参加の有無を問わず、EUに懐疑的な左右両翼の躍進が見込まれ、どこまで議席を伸ばすかに注目が集まる。

 欧州議会では、加盟国の政党が主張の近い他国の政党と組んで会派を構成する。現在は中道右派の欧州人民民主党(EPP)と中道左派の欧州社会・進歩連盟(S&D)が親EUの大連立を組んでいる。だが今回の選挙では両会派を足しても半数を割る公算が大きくなっている。2大会派が過半数割れすれば、1979年に行われた最初の欧州議会選挙から初めての事態だ。

この記事は有料記事です。

残り2305文字(全文2646文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集