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今よみがえる森鴎外

/2 安普請の天守閣に金の鯱 改元への痛切な思い=作家・猪瀬直樹

背景の文書は、吉田増蔵が作成した「年号索引」の一部=猪瀬直樹さん提供

 僕が吉田増蔵という漢学者の足跡を追って九州・小倉を訪れたのは昭和五十七(一九八二)年であった。遺族のもとに宮内省専用箋に記された百五十七ページの「年号索引」が残されていた。字引のような形式で「安永」「安元」から始まり「和銅」「和平」で終わる「あいうえお」順に歴代年号を整理したもので、そのひとつひとつに漢民族の王朝だけでなく北方民族、ベトナム、チベット、朝鮮半島、もちろんのこと日本列島含めて東アジア一帯まで目配りされ、注記が施されている。

 「明治」は「南詔」(雲南・チベット周辺)で使用されており、また「大正」は「安南(越)」(ベトナム周…

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