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性暴力無罪判決に抗議 東京・大阪・福岡でフラワーデモ

「フラワーデモ」に参加してスピーチを聞く人々=JR東京駅前で2019年5月11日午後7時44分、北山夏帆撮影

 3月に性犯罪の無罪判決が相次いだことを受け、東京、大阪、福岡の3都市で11日、性被害の実態を訴える「フラワーデモ」が開かれた。参加者は花を手に集まり、性暴力に抗議した。【中川聡子/統合デジタル取材センター、隈元悠太/大阪社会部、安部志帆子/久留米支局】

4本の花を手に訴え

 発端は3月12日、泥酔状態の女性と性行為に及んだとして準強姦(ごうかん)罪に問われた男性に福岡地裁久留米支部が無罪判決を言い渡し、毎日新聞が報道。同月には静岡地裁浜松支部、名古屋地裁岡崎支部、静岡地裁でも性的暴行への無罪判決が出た。女性が許容していると被告が誤信する状況だったことなどが理由とされたが、ネット上などで批判や疑問の声が上がっていた。

 デモは4月11日にJR東京駅前で行われたのに続き2回目。5月11日の東京でのデモには150人以上が参加した。性被害の当事者団体「Spring」代表理事の山本潤さんが「私も父親から性被害に遭った当事者。無罪判決の報道にとても苦しみました」とスピーチ。4本の花を手に「(無罪判決の事件の被害者である)4人の女性を思って持ってきた。私たちは彼女たちとともにある」と震える声で語った。その上で「私たちの連帯だけでは足りない。大きなムーブメントにする必要がある。同意のない性交が犯罪となるよう働きかけていく必要がある」と刑法改正の必要性を訴えた。

「人を守れない法律、意味ない」

 大阪市北区の市中央公会堂前には、ネットなどを通じて集会を知った弁護士や会社員、大学生ら約250人が集まった。「#Metoo」「#Withyou」と書かれたプラカードを掲げながら、約25人が順番にマイクを回して性暴力に抗議した。

 大阪市北区の会社員、山口敦子さん(35)は「人を守れない法律に意味があるだろうか。もっとこの事件に関心を持ってほしい」と話した。4月の1回目のデモの呼び掛け人の一人で作家の北原みのりさんも駆け付け、「日本の法律は女性の視点を欠いてきた。判決はおかしい」と訴えた。

福岡でも「#Metoo」

 福岡市中央区の警固公園でも、小さな花束を手に集まった参加者がプラカードを掲げながら、順番にマイクで「性暴力のない世の中を」と語り合った。徐々に人が集まり、約50人が参加した。

 「福岡でもやりたいね」と声を上げた福岡市の臨床心理士の黒瀬まり子さんは、カウンセリング業務の中で性暴力被害に苦しむ人の声を聞いてきたという。4月11日にあった東京のフラワーデモを動画などで見て共感。「顔を合わせて痛みを共有することで、自分の内側のもやもや、違和感を大切にして、声を上げていけるようになればうれしい」と話す。

 スピーチでは参加者が順番に自分の体験や思いを語った。男性の参加者は「今まで自分の身近なこととは思っていなかった。男の自分こそ少しでも力になりたい」と語った。

 6月11日は、福岡を全国のメイン会場としてフラワーデモをする予定。

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