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時代の風

消えないトラウマ 守られるべきは被害者=城戸久枝・ノンフィクションライター

ノンフィクションライターの城戸久枝さん=根岸基弘撮影

 ある女子高生が列車で通学をしていた。となり駅で一人の中年の男が乗り込んできた。それほど混んではいない車内で、男はなぜかぴたりと女子高生の後ろについた。男の荒い鼻息が耳にかかる。気持ち悪くなった女子高生は、すぐに車内を移動した。だが、男は彼女を追って移動し、またぴたりと後ろにつく。一両しかない列車に、逃げ場はなかった。誰かに助けてほしい--恐怖でかたまる女子高生は、周囲を見回すが、気づいているのか、気づかないのか、誰もこちらを見ようとはしない。

 翌日も、その翌日も、男は女子高生と同じ列車に乗り込んで、ぴたっと後ろについた。声を出す勇気はなかっ…

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