メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

松原隆一郎・評 『日本の水産資源管理 漁業衰退の真因と復活への道を探る』=片野歩、阪口功・著

 (慶應義塾大学出版会・2700円)

水産行政と消費者のモラルに迫る

 昨年11月、「第一回まぐろミーティング」なる催しが開かれた。マグロ仲卸、大間マグロ漁師・荷主らに混じって、寿司(すし)の「すきやばし次郎」・小野禎一氏やフレンチの「カンテサンス」・岸田周三氏ら料理界の重鎮が壇上に立ったのが目を引いた。

 その場で批判のやり玉に挙げられたのが、卵が熟した夏、産卵場に集まってきたクロマグロの群れを一網打尽にする「巻き網漁」である。大手水産会社の関連会社が営むもので、夏場に親魚は卵に養分を取られるし、大量に市場に入荷するため処理が雑になって身が焼ける。それゆえ身の部分は格安の刺身や缶詰になり、卵巣は魚の餌として二束三文で売られてゆく。まるで高級魚に対するテロリズムだ。それでも探す手間がかからず大間にお…

この記事は有料記事です。

残り1681文字(全文2032文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 群馬・高崎にプロレス覆面専門店 東京からコロナ移住「マスク文化根付かせたい」

  2. #自助といわれても 気づいたら全財産103円 42歳女性が「見えない貧困」に落ちるまで

  3. ファクトチェック 「野党議員は自宅待機 自民党議員は無症状即入院」ツイートは不正確

  4. 新型コロナ 本当にデタラメなのか 河野太郎行革相が批判したNHKワクチン報道を検証した

  5. 50代中年ウーバー配達員の奮闘、苦悩 「感謝と複雑な思いと…」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです