◆『大英帝国は大食らい イギリスとその帝国による植民地経営は、いかにして世界各地の食事をつくりあげたか』
(河出書房新社・3456円)
食材と料理法を通じて語られる大英帝国・英連邦の社会史であり経済史である。
話の始まりは十六世紀、それまでは国内で自給していた主要な食材に遠くからのものが加わった。北海やアイスランド沖、北大西洋から塩ダラが大量に届くようになった。これと新大陸からのジャガイモは今もイギリスの伝統料理として知られるフィッシュ・アンド・チップスに繋(つな)がる。
十八世紀、大英帝国はとても豊かになった。「一七七五年にはイギリスが輸入する品の金銭的価値にして半分…
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