メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

メディアの風景

短慮な「書き込み」拡散 ネットの特性理解し対応を=武田徹

 先月、東京・池袋で起きた乗用車の暴走事故に対するネットの反応は、いかにも“典型的”だった。

 たとえば運転者が逮捕されないのは彼が元高級官僚だったからと断定する。「運転者の親族に首相秘書がいた」と指摘し、森友・加計問題同様に警察は“政権の意向”を受けていたと書き込む……。

 ファクトチェック(事実検証)サイトによればネットで挙げられた「逮捕されない」理由に根拠はなく、名前が出た首相秘書も無関係な人だったという。だが、こうした確認や熟慮を欠く書き込みの拡散に国会議員も加担し、抗議デモへの呼びかけまでなされた。

 そんなメディアの風景を前にカナダ人の文明批評家マーシャル・マクルーハンの“予言”を改めて思う。新進のメディア論研究者として1960年代に脚光を浴びたマクルーハンは、ネット時代に先駆けてグローバルビレッジ(地球村)のビジョンを提唱していたとして最近、再評価されている。だが、彼はネット礼賛者が期待するほどバラ色の未来像を描いていたわけではなかった。

この記事は有料記事です。

残り660文字(全文1089文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「中国・武漢で亜硫酸ガスが大量発生 1万4000人の遺体を焼却」という情報は本当か

  2. クルーズ船の乗客2人死亡 新型コロナ感染確認の80代の男女

  3. 政府批判の神戸大教授が動画削除 「助言」の医師がFBで事実誤認を指摘

  4. 「それ誘拐かも?!」愛知県警、投稿者に警告 小中学生の神待ちツイート後絶たず

  5. 福岡市の60代男性が新型コロナ感染 九州で初確認

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです