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皇居ゆかりのコブハクチョウ 令和にひな誕生 茨城・牛久沼

親鳥と一緒に餌をついばむひなたち=茨城県龍ケ崎市で2019年5月10日、安味伸一撮影

 1963年に皇居のお堀から譲り受け、牛久沼(茨城県龍ケ崎市)で生息するコブハクチョウ。今月1日に2羽のひなが誕生し、昭和、平成、令和と三つの時代に命をつないだ。4月30日にも1羽が誕生し、3羽は茶色のふわふわした産毛に包まれ、母親に身を寄せたり、散歩したりしてすくすくと育っている。

 「可愛いねー」。沼に面する牛久沼水辺公園では連日、市民らが観賞や撮影に訪れる。市観光物産協会の菊地義正理事(71)によると、ひなは毎年、大型連休の時期に誕生するという。

 市は毎朝夕の餌やりをシルバー人材センターに委託。市民の有志も見守りを続けており、10年前から関わる市内の主婦、張貝由紀子さん(65)は「とにかく可愛い。母親の羽の中に潜り込んで寝ている姿も見た」とほほえむ。張貝さんは昨年1年間に、10羽のひなの誕生を確認したという。

 市によると、60年に牛久沼に50羽ほどのオオハクチョウが飛来。その後に群れが少なくなり、皇居のお堀からつがいを譲り受けた。豊かな自然環境で繁殖に成功し、現在は約20羽が生息する。市の鳥は、市制20周年の74年に決まったハクチョウだ。

 一方、お堀では生息数が減少したため、今度は市側が2013年に牛久沼のつがいを寄贈。お堀への「里帰り」が実現した。

 お堀の管理・運営を国から委託されている国民公園協会皇居外苑によると、現在は7羽が生息するが、03年に1羽が誕生して以降、ひなの姿は確認されていないという。協会の岡本栄治業務部長(55)は「龍ケ崎市との協力はありがたい。令和の初日に生まれたのは喜ばしい」と話す。

 中山一生市長(56)は「上皇陛下の退位と天皇陛下の即位の日に生まれたのは皇居とのご縁の一つ。令和の時代にも皇居とのご縁が続いてほしい」と感慨深げに語った。【安味伸一】

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