メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「鳳凰堂写真を無断でパズルに」平等院が玩具会社提訴 被告は争う構え

平等院鳳凰堂。パズルもほぼ同じ構図となっている=京都府宇治市で2018年11月、川平愛撮影

 世界遺産・平等院(京都府宇治市)の国宝・鳳凰(ほうおう)堂を撮影した写真が無断でジグソーパズルに使用され、寺院としての社会的評価が下がったとして、平等院が玩具会社「やのまん」(本社・東京都)に販売差し止めや在庫の廃棄などを求める訴訟を京都地裁に起こした。14日に第1回口頭弁論があり、同社は争う姿勢を示した。

     提訴は3月29日付。訴状などによると、同社は夜間拝観時にプロの写真家が境内で撮影した写真を使ったジグソーパズル「月夜に浮かぶ平等院(京都)」(26センチ×38センチ、1620円)を製作販売した。

     平等院側は、1053年建立の鳳凰堂について、最も重要かつ著名な象徴的建物と強調。パズルの販売により玩具への営利使用を安易に許したとの印象を消費者に持たれたなどとしている。また、拝観者へのパンフレットに境内で撮影した写真の営利目的使用禁止を明記しており、拝観時に合意された、この契約に違反しているとも主張している。

     平等院によると、写真を無断使用した商品はこれまでにもあったが、文書で抗議して販売をやめさせてきた。ただ同社は「契約は平等院と写真家の間であり、当社への拘束力はない」などと販売を続けたため提訴に踏み切った。同社は取材に「訴訟にかかわることは答えられない」としている。鳳凰堂のパズルは14日現在品切れとなっている。

     ホームページによると、同社は1954年創業でジグソーパズルを国内で初めて作った老舗。他に金閣寺(京都市北区)や東寺五重塔(同市南区)などのジグソーパズルも販売しているが、担当者は「これまで他に訴訟を起こされたことはない」と話している。

     知的財産関係に詳しい京都北山特許法律事務所の拾井央雄(ひろい・おうゆう)弁護士は「判決次第では、参拝客がインターネットなどに写真や動画を投稿して金銭的利益を得れば問題となる可能性がある」と指摘している。【国本ようこ】

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 歌手の田口淳之介容疑者と女優の小嶺麗奈容疑者を逮捕 自宅で大麻所持の疑い
    2. 「応援大使」田口淳之介容疑者逮捕 熊本市「絶句」
    3. 高校担任が女子生徒とキス 6年後にシール見つかり発覚 停職3カ月 新潟県教委
    4. ORICON NEWS 川栄李奈、夫・廣瀬智紀の“二股”報道に「本人にしかわかりません」「今後頑張りましょうか」
    5. 小嶺麗奈容疑者、過去に薬物撲滅のCM出演 大麻取締法違反容疑で逮捕

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです