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毎日新聞デジタルの「SUNDAY LIBRARY」ページです。「サンデー毎日」の書評「SUNDAY LIBRARY」の記事を掲載します。
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怒って、気づいて、声をあげる 「黒」の中の「白」を一人にしない
◆『さよなら!ハラスメント』小島慶子・著(晶文社/税別1750円)
ハラスメントは力の差のある場で発生する。弱い者は、ときにより弱い者を求め、暴力が連鎖していくことがある。
「連鎖の果てにいるのが性暴力の被害者です。そこから声をあげた人たちが世の中を動かした」と「#MeToo」運動を振り返る。変化に揺れる社会を考える対話が、本書にまとまった。
「財務事務次官のセクハラとメディアのあり方についての集会で知り合った編集者が、ハラスメントに関する対談集を出さないかと提案してくれました。話を聞きたいと思った相手は、もともと仕事などで繋(つな)がっていた人たちでしたが、皆さん忙しいし、2時間の対談なんて断られるかなと思っていたら、快く引き受けてくださったんです」
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