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令和フィーバー考

非正規雇用と貧困 「平成の課題は何も解決していない」 藤田孝典さん

改元ブームにわく社会に「現実を見て」と訴える藤田孝典さん=2019年5月7日、牧野宏美撮影

 高齢者の間に広がる貧困の実態を告発し、警鐘を鳴らしたベストセラー「下流老人」(2015年)の著者でNPO法人代表理事の藤田孝典さん(36)は、令和の幕開けに浮き立つ世間を冷ややかに見つめているという。「残念なのは、時代が変わると騒ぎ立てるのに、平成の深刻な社会問題が何も解決しないまま新時代に入ること」と強調する藤田さんに、その背景を聞いた。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

 「政府は新時代で何かが変わった印象を植え付け、目を背けさせようとしているが、平成の社会問題は一向に解決していない。印象操作にごまかされてはいけない」。改元フィーバーについて問うと、藤田さんは開口一番、語気を強めた。

 藤田さんが指摘する社会問題とは、貧困や雇用の問題だ。実際、国民の貧困層の割合を示す「相対的貧困率」は1988年に13.2%だったが、12年には16.1%まで悪化。最新の15年も15.7%と高止まりしている。非正規雇用労働者は817万人(89年)から2120万人(18年)に増え、労働者全体(役員除く)に占める割合は約2割から約4割に拡大した。働き方が多様化している面もあるが、正社員として働く機会が…

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