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今年2月に水泳選手の池江璃花子さん、4月には歌手の岡村孝子さんが白血病になったと発表された。それに関連し、骨髄移植を希望する患者の皆さんにドナー(提供者)の方をあっせんする「日本骨髄バンク」が注目されることになった。
白血病は、大きく分けると急性リンパ性白血病(ALL)と急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)があるが、CMLは2001年から、分子標的薬を服用することで従来の暮らしを続けられるようになっている。近年、ALL、AMLも薬の長期投与による治療が効果を発揮し、社会復帰できる人が増えてきた。
それでも今も骨髄移植は、薬だけでは治せそうにないタイプの白血病を含む血液がんへの治療法として、家族ドナー、骨髄バンクに事前に登録したドナー、それにさい帯血による幹細胞移植を含めると、年間約3800件が実施されている。移植と薬での治療の大きな違いに、ドナーの存在がある。造血幹細胞を提供するドナーの皆さんが、移植医療の「立役者」であり、その厚志を患者の皆さんへ安全に届ける仕組みが、日本骨髄バンクなの…
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