日本スポーツ界の総本山と称される岸記念体育会館(東京都渋谷区)が約半世紀の歴史に幕を下ろす。老朽化に伴い取り壊されることが決定し、新会館が16日に東京都新宿区で完工する。スポーツ界の礎を築いてきた拠点との別れに関係者は胸を熱くしている。【倉沢仁志】
岸記念体育会館は「近代スポーツの父」と呼ばれる日本スポーツ協会(大日本体育協会)第2代会長の岸清一(1867~1933年)の寄付で41年に東京・神田駿河台に設立され、東京五輪直前の64年7月に現在の場所に移転された。鉄筋コンクリート造り地下3階、地上5階建て延べ約1万2000平方メートルで、日本スポーツ協会や日本オリンピック委員会(JOC)のほか、約40の競技団体が事務局を置いている。
耐震性が案じられ、2016年に移転計画が発表された。各団体が新会館に移ると、8月には取り壊され、五輪・パラリンピック期間中は大会用駐車場として使用される。その後は東京都が公園として整備する予定だ。
この記事は有料記事です。
残り954文字(全文1373文字)
毎時01分更新
東京都議選(定数127)は6月25日告示、7月4日投開票と…
第164回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20…
冬の青空が広がる東京・有楽町マリオンの前に、パネル写真が並…