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がん大国白書

国民の2人に1人ががんになるという「がん大国」日本におけるがん医療、がん対策に迫ります。

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患者100万人時代に備える 大腸がん/中 新薬登場、治療の幅広がる

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大腸の左右の違い
大腸の左右の違い

 患者数の最も多い大腸がんは、早期発見で切除さえできれば根治が望める。遺伝子検査に基づく新たな治療法が登場するなど、大腸がん治療を巡る最新事情をまとめた。

 ●AIが高精度検査

 「大腸がんの予後は良好だ」。がん研究会有明病院の福長洋介消化器センター長はこう説明する。全国がんセンター協議会の4月発表の調査で、5年相対生存率はリンパ節に転移がないと約9割。「早期発見し、切除すれば大腸がんは根治できる」と話す。

 検診でがんの前段階であるポリープを見つける効果も大きい。ポリープの多くは良性腫瘍だが、一部ががん化する。内視鏡検査で5ミリ以上のポリープを切除すれば予防できる。人工知能(AI)を使い、がん化するポリープを見極める研究も進む。この分野に詳しい医療ベンチャー「AIメディカルサービス」会長の多田智裕医師は「高精度の検査ができ、医師にも患者にも利点は大きい」と話す。

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