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坂村健の目

社会のトロッコ問題

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 痛ましい交通事故が続いている。暴走した自動車が母子や幼児の列をはね何人も死亡させたニュースには本当に胸が痛む。「人間が運転する自動車」という不完全なシステムが持つ避けがたいリスク--以前はこれの根本的対策は無理だった。しかし今なら「自動運転」がある。

 技術に「絶対安全」はないから、自動運転になっても死亡事故はゼロにはならないだろう。自動運転ゆえの事故も起こるかもしれない。しかし、自動運転車を増やせばヒューマンエラーによる事故は確実に減る。全部の自動車を完全自動運転にできたら、今の技術程度でも交通事故死が数千分の1になってもおかしくない。しかも加齢で能力が落ちる人間に比べ、自動化技術は毎年確実に進歩する。

それでも自動運転についていまだに「安全性」を心配する声が聞かれ、完全自動運転への移行には慎重に、リスクゼロを目指せ--というのはなぜだろう。

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