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「核合意維持が中東の平和に不可欠」河野外相、イラン外相との会談で

イランのザリフ外相(左)と会談に臨む河野外相=外務省で2019年5月16日午前7時59分、鈴木一生撮影

 河野太郎外相は16日午前、イランのザリフ外相と外務省で会談した。米国の経済制裁に反発を強めるイランは今月8日に核合意履行の一部停止などを表明し、中東情勢は不安定化している。河野氏は「核合意維持が核不拡散と中東の平和と安定に不可欠だ」と述べ、合意を維持するよう求めた。

     日本政府は、米国とイランの双方に核合意の維持を求める立場だ。河野氏は会談で、緊迫する中東情勢に懸念を示し、イランに自制を求めた。ザリフ氏は「核合意から離脱をするわけではない」と説明し、合意維持に向けた日本の協力を求めた。

     核合意は2015年、イランの核開発を制限するため、同国と主要6カ国(米英仏独露中)が結んだ。米国は昨年5月に「ミサイル規制が含まれていない」などとして核合意からの離脱を表明。経済制裁を再発動し、今年5月にはイラン周辺地域への空母や戦略爆撃機の派遣を決めた。

     これに対し、イランは核合意履行の一部停止を宣言。ホルムズ海峡付近で米国の同盟国であるサウジアラビアのタンカーが、イラン側の関与が疑われる「破壊工作」を受けるなど、軍事的緊張が高まっている。

     ザリフ氏はイランの立場を説明するために友好国などを回っており、15日に急きょ来日した。日本とは伝統的に良好な関係にあり、ザリフ氏は会談後、記者団に「日本はとても重要なパートナーだ。日本企業がイランとビジネスを継続することで積極的な役割を果たすことができる」と語った。ザリフ氏は16日午前、安倍晋三首相とも会談した。【鈴木一生】

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