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プールで4歳児溺死 保育園に2042万円支払い命じる判決 京都地裁

 京都市上京区の認可保育所「せいしん幼児園」で2014年7月、園児の榛葉(しんば)天翔(あもう)ちゃん(当時4歳)がプールでおぼれ、1週間後に死亡したのは保育士が適切な監視をしなかったためとして、両親らが園を運営する社会福祉法人「正親福祉会」に慰謝料など約4210万円を求めた訴訟の判決で、京都地裁は16日、2042万円の支払いを命じた。井上一成裁判長は「監視役と指導役の分担など安全を確保すべき義務を怠った」と法人の過失を認定した。

 判決によると、天翔ちゃんは14年7月30日、他の園児29人と園舎屋上の約15平方メートルのプール(定員18人、水深約25センチ)で水遊び中、あおむけで沈んでいるのが見つかり、搬送先の病院で同8月6日、低酸素脳症のため死亡した。保育士2人はカメラを取りに行くため離れるなどし、事故発生時は1人だった。

 法人側は吐しゃ物の誤嚥(ごえん)による窒息などが死亡の原因と主張。保育士が2人とも監視していない時間はなかったなどとして、過失を否定していた。

 判決は、溺水が死亡の原因となったとした上で、保育士が30人を1人で監視していたのは注意義務違反にあたると認定。神奈川県の幼稚園での事故を受けて厚生労働省が天翔ちゃんの事故の1カ月前に安全管理強化を求める通知を出し、同幼児園も指導を受けたのに、保育士らへの周知や役割分担をするなど事故を防ぐための義務を怠ったと結論づけた。

 両親は15年3月に当時の園長らを業務上過失致死容疑で告訴したが、京都地検は16年2月に不起訴処分にした。同7月に検察審査会が不起訴不当と議決したが、地検は再捜査でも死因を特定できなかったとして容疑不十分で17年1月に再び不起訴処分とした。

 判決後に記者会見した天翔ちゃんの父英樹さん(48)は「全面的に私たちの主張を認めていただき感謝する」と話し、地検への再捜査の申し入れを検討することを明らかにした。【国本ようこ】

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