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カンヌ映画祭便り

2019第2日 窪田正孝さん、収録の合間にカンヌ 滞在丸1日の強行日程

窪田さんらの記者会見会場から見たカンヌの街並み。窪田さんもこの風景を見ながら散歩したのでしょうか=フランス・カンヌで2019年5月15日、小林祥晃撮影

 カンヌ映画祭は15日、2日目に入りました。この日以降、午前から夜間まで公式上映、監督やキャストの記者会見などの予定が目白押しで、いよいよ本番ムードが広がってきます。

 15日は日本人記者が注目しているイベントが一つありました。既にお伝えした通り、「監督週間」に選出された「初恋」(三池崇史監督)に主演する窪田正孝さんらの記者会見があったのです。窪田さんのほか、相手役の小西桜子さん、三池監督らが出席し、映画にかけた意気込みや、カンヌ映画祭で上映されることへの期待を、それぞれ語ってくれました。

カンヌで作品が上映される喜びを語る窪田正孝さん=フランス・カンヌで2019年5月15日、小林祥晃撮影

 スタッフ、キャストの気合が伝わってきたのは、窪田さんのスケジュールを聞いた時でした。実は窪田さん、今は主演するドラマ(フジテレビ系「ラジエーションハウス」)の収録の真っ最中のため、「会見当日の朝にカンヌ到着、翌朝4時に起きてカンヌを出発」という強行日程で、この地にやって来たのです。監督週間への選出が決まったのは4月下旬でした。どうしてもカンヌ行きのスケジュールを空けることができず、何とか会見にだけは参加しようと、2日の「空き」をつくり出したのだそうです。

 公式上映の17日まで滞在することはかなわず、会見では「観客の反応を見られないのがとても残念……」と話していました。それでも、会見前には映画祭のメイン会場の周囲を散歩し、カンヌの独特の空気を吸ってきたそうで「映画の聖地で上映されることは感無量」と笑顔で話してくれました。

 カンヌにはこの時期、世界中の俳優や監督が集結します。この日は「スター・ウォーズ」シリーズにも出演したアダム・ドライバーさんが記者会見のために訪れていました。これからも、ブラッド・ピットさんやレオナルド・ディカプリオさん、アラン・ドロンさんら数え切れないほどのスターが来訪する見込みです。

 会見があった日の夜、メイン会場近くのヨットハーバーに面した道の上で、窪田さんが三池監督と地中海を眺めながら、なにやら話をしている姿を見かけました。窪田さんがカンヌ映画祭に参加するのはこれが初めてだそうです。独特の熱気にあふれるカンヌの風に当たりながら、窪田さんも「C’est Cannes!」(セ・カンヌ!=それがカンヌだ!)と感じていたに違いありません。映画スターでさえ「弾丸ツアー」に駆り立てるほどの磁力を持っているのも、カンヌなのです。【小林祥晃】

今日のコンペティション

記者会見する(左から)三池崇史監督、窪田正孝さん、小西桜子さん。開放的なカンヌの雰囲気もあって笑顔の絶えない会見だった=フランス・カンヌで2019年5月15日、小林祥晃撮影

 コンペティション部門に初めて選出されたラジ・リ監督の「レ・ミゼラブル」。パリのアフリカ系移民が多数暮らす地区で治安維持に当たる特殊警察チームが主人公の骨太のドラマで、引き込まれました。

 ある時、警察チームは担当地区で問題を起こしたガキ大将を捕まえようとするのですが、子どもたちに反撃され、チームの一人がガキ大将に銃を向け大けがをさせてしまいます。それを機に移民社会の複雑な対立感情や、移民たちの中に抑え込まれていた恨み、警察チームの保身や差別感情などがあらわになる、というストーリーです。

 警察と全面戦争に突入する子どもたち。ラストシーンのガキ大将は、悪魔のようにも、題名の通り悲劇的な表情にも見えます。どちらと見るかは人によるでしょうが、日本人の知らない「今のフランスの一断面」が映し出されているのは確かなようです。上映後は拍手が湧きましたが、「見たくない現実」と感じたのか、途中で席を立つ人も多数。プレスルームでは、各国の記者がこの映画を話題にしていました。

 また、クレベール・メンドンサ・フィリオとジュリアーノ・ドルネレスの共同監督による「Bacurau(バクラウ)」は、ブラジルの山奥にある孤立した村「バクラウ」を舞台に、侵略者と村人の壮絶な闘いを描くミステリー。1970~80年代テイストの音楽や音響効果が使われ、独特なムードが後を引く面もありますが、村人を次々に殺害する侵略者グループの動機が今ひとつ理解できず、私は物語に入り込めませんでした。どこかの国同士の関係など、全く違う分野のテーマを象徴しているストーリーなのだろうか、などと勘ぐってしまいました。

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