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小児がん征圧キャンペーン「生きる」

小児がん征圧キャンペーン 生きる2019 谷村新司プレミアムコンサート 勇気と希望、あふれる音楽を

子どもたちもステージに並んだ昨年のフィナーレの様子=和田大典撮影

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~小児がんなど病気と闘う子どもたちとともに~

 1996年に始まった小児がん征圧キャンペーン「生きる」。その一環として2004年にスタートしたコンサートは、「令和」という新時代にも受け継がれた。今年も進行役は「アリス45周年」の真っただ中で大忙しの谷村新司さん。ゲストは、オーストラリア出身で、英日伊など多国語を操るマルチリンガルのうえ、歌、バイオリン、作詞作曲、プロデュースと多才を極めるアーティスト、サラ・オレインさん。今回も、東京・渋谷のオーチャードホールで7月5日に開催する。境界を自由に飛び越える2人の音楽家が人々に勇気と希望を与えてくれる、令和初年の記念すべきひと時になるだろう。2人にコンサートへの思いを聞いた。【聞き手・川崎浩、写真・丸山博】

    サラ・オレインさん出演

     「母国語は英語なんですが、留学して日本語に触れてその美しさに驚いた。ただ、美しいけど難しい。私にとっては大変なチャレンジでした」。小柄なサラさんだが、人種、民族を超えたどこか抽象的な姿が強い力感を放つ。サラさんは大変流ちょうな日本語を話すものの、本人が語るように「母国語ではない」。日本人の母との会話は英語であり、日本語は08年、オーストラリア代表の奨学留学生として東京大学に学んで以降にマスターした。日本の音楽に触れたのもこの時である。

     その時、「日本の歌の奥深さに驚いた。日本語の響きや単語の使い方が、それまで学んだ言語とは違っていた」と10年前を思い出す。「初めて日本に来たわけですから、これは古いとか、これは新しいとか、まったく関係なく同時並行で入ってきました。全部新鮮なんです。その中で感動した一人が、谷村さんでした」とサラさんは谷村さんを見た。

    ●言葉への美意識

     「そう、昨年、サラに初めて会った時、僕も彼女の使う日本語の美意識にびっくりしました。日本人とか外国人とか関係なく、言葉に対する意識が極めて高いのが感じ取れる。輝いていました」と、谷村さんもサラさんの「言葉」に対して印象を深くしたようだ。

     サラさんは「もちろん、谷村さんは、総合的な音楽がすごい。特にメロディーに乗せる言葉の使い方に驚いた」と加える。谷村さんは、サラさんの「言葉」にどのように感心したのだろうか。

     「言葉遣いの精神性が高いんです。『オレイン』という名前がゲール語だと聞いて、なるほど、この透明感や突き抜けたきらめきは、サラが本来生まれついて持っているものだとすぐに気がついた」と看破する。ちなみに、「サラ」はヘブライ語の「姫」、「オレイン」はスコティッシュ・ゲール語で「美しい」を表す。

     初対面の後、サラさんは、谷村さんのコンサートを見に行き、谷村さんもテレビでサラさんのコンサート番組をじっくり見た。

     「歌に対する姿勢の純粋さ、妥協のない情熱が、画面からもヒシヒシと伝わる。歌も彼女全体から響いていると分かるんです」と谷村さんが言うと、サラさんも「完璧主義なんです。自分がどこまでできるか。満足したら終わりだと思っている」と生真面目さを認める。その言葉を聞いた谷村さんは「聴衆に何かをプレゼントするということは自分をギリギリまで追い詰めること。どんな状況でもパフォーマンスはベストを尽くす。ステージによって変わることはない。彼女はその熱さを持っています」と太鼓判を押した。

    谷村新司さん(左)とサラ・オレインさん

    ●特別なステージ

     谷村さんは、今年を「アリス45周年」と位置付け、結成日の5月5日から全国ツアーを開始したばかり。サラさんもジャズピアノの演奏やオーケストラとの共演など多忙を極める。だが、「生きる」コンサートは特別な場であると位置付ける。

     「僕とサラが共演するということが、普通のコンサートじゃない何かを生み出せる。ステージが、立体になって次元を変えるというか……」と、谷村さんもどこかスピリチュアルだ。「何か」とは?

     「まず、2人の声、『音』というべきかな。これだけで『ハッピー!』な空間を作り上げられる。例えば、女性歌手で言うとサラ・ボーンやサラ・ブライトマンが挙げられる。そう、やはり『サラ』だね」と笑った後「こんな縁がからみあう状況はほかでは想像がつかないでしょ。特別なステージが生まれます」と宣言した。

     サラさんは「理解した」というように、谷村さんの言葉を引き取った。

     「私は『ジャンルレス』なんです。クラシックも映画音楽もスタンダードも歌いますが、ドラムをたたき、ピアノも弾きながらクイーンも歌う。そして音楽は『タイムレス』。時を超える。ただ、人間はタイムレスではない。だからこそ『今を生きる』ことに私は集中する。私はこのコンサートの表題のように『生きる』ことに全力を尽くすんです」と力強く語った。サラさんは、自選ベストアルバム「タイムレス」に、時代を超えて残っている「アべ・マリア」のほか、障がい者スポーツの応援ソング「ドリーム・アズ・ワン」やパラリンピックをテーマにしたドラマ「太陽を愛したひと」のテーマソングなども収録した。彼女の「つらい時を生きる人々」への温かい視線は鋭く強い。

     「私も少女時代につらかった日々があります。そのため学校をやめて自宅で勉強を続けました。でも希望や夢は決して捨てなかった」。暗さを知らないと、明るさのすばらしさの理解は難しい。サラさんは谷村さんの大きな助っ人になりそうだ。

     「歌は強いです。メッセージを届かせるパワーは計り知れない。ぜひ皆さんを驚かせたい!」とサラさん。谷村さんは、頼もしげにサラさんを見つめ、最後に「ヒット曲はもちろん、びっくりするようなデュエットもありますよ」とほほ笑んだ。


    闘病環境改善へ ご協力を

     小児がんは15歳以下で発症するがんのことを指し、毎年約2000人が発症、現在約1万6000人の子どもたちが病気と闘っていると言われます。

     主な小児がんは、白血病、脳腫瘍、神経芽腫、腎腫瘍などで、血液のがんである白血病やリンパ腫を除き、大人ではまれなものばかりです。

     医療の進歩により現在では7~8割が治るとされますが、小児がんの治療は長期化することが多く、治療に伴う子どもやその家族の肉体的、精神的、経済的負担は大きく、療養環境の整備、病気に対する社会の理解促進など、解決すべき課題が多いのが現状です。

     こうした闘病環境改善のため、毎日新聞社は「小児がん征圧募金」を開設し、患者や家族を支えるボランティア団体などに寄付しています。小児がん征圧募金に、皆さまのご協力をお願いします。

    小児がん征圧募金送り先

     〒100-8051東京都千代田区一ツ橋1の1の1、毎日新聞東京社会事業団「小児がん征圧募金」係(郵便振替00120・0・76498)。お名前、金額などを紙面に掲載します。匿名希望の方はその旨を明記してください。


    渋谷Bunkamuraで7月5日開催

    <日時>7月5日(金)午後6時半開演(同6時開場)

    <会場>Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区道玄坂2の24の1)

    <出演>谷村新司、サラ・オレイン

    <入場料>全席指定7500円(税込み、未就学児不可)

    <チケット販売>キョードー東京(0570・550・799)、チケットぴあ(0570・02・9999、Pコード148-349)、ローソンチケット(0570・084・003、Lコード73777)、CNプレイガイド(0570・08・9999)、イープラス(http://eplus.jp)

    <特設ページ>https://www.mainichi.co.jp/event/culture/ikiru2019/

    <問い合わせ>キョードー東京(0570・550・799、平日は午前11時~午後6時、土日祝は午前10時~午後6時)

    主催   毎日新聞社

    後援   スポーツニッポン新聞社

    協賛   王子製紙、協和発酵キリン、JR東日本、東日印刷

    制作協力 一般社団法人地球劇場

    運営協力 キョードー東京


    谷村新司(音楽家)さん

     1971年、堀内孝雄とアリスを結成、72年に矢沢透が加入し「走っておいで恋人よ」でデビュー。以降、「冬の稲妻」「チャンピオン」等数多くのヒット曲を出し、ソロアーティストとしても「昴」「いい日旅立ち」など、日本のスタンダードナンバーとも言える曲の数々を世に送り出す。2013年に毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞、15年に紫綬褒章を受章。上海音楽学院名誉教授、東京音楽大学特別招聘(しょうへい)教授として、音楽を志す若者の育成にも尽力している。17年に、アーティスト活動45周年を迎えた。ソロ活動に加え、アリスとしての活動を本格再始動し、全国ツアーが5月よりスタートした。

    サラ・オレイン(歌手、バイオリニスト)さん

     オーストラリア出身。歌手、バイオリニスト、作詞作曲家、コピーライター、翻訳家。四つの言語を操るマルチリンガル。2012年メジャーデビュー。発売した6枚のアルバムすべてがクラシックチャートで1位を獲得。映画、テレビ、ゲーム等の楽曲の作詞作曲、歌唱に数多く携わる。「オーストラリアnow」親善大使。当時の天皇、皇后両陛下が出席された障がい者施設「太陽の家」50周年記念式典で国歌独唱。ボランティア活動にも力を入れている。初ベストアルバム「タイムレス」発売中。NHKドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」に出演、女優として新しい分野にも挑戦中。

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