GHQ言論統制下の抵抗運動 反戦・反核のメッセージ描く「辻詩」 関西初公開

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「巷にて」と題された1枚=四国光さん提供
「巷にて」と題された1枚=四国光さん提供

 連合国軍総司令部(GHQ)による言論統制下、新聞紙大の紙に詩と絵の反戦・反核のメッセージを描いて街頭に張り出す「辻詩(つじし)」と呼ばれる抵抗運動が広島であった。「にんげんをかえせ」で有名な詩人、峠三吉(1917~53年)と絵本「おこりじぞう」で知られる画家の四国五郎(24~2014年)が中心となり、150~200枚を制作したとされる。現存する全8枚が、大阪大総合学術博物館(大阪府豊中市)で開催中の四国の回顧展で、関西では初めて紹介されている。

 辻詩が描かれたのは、朝鮮戦争が始まった1950年の前後から峠が亡くなるまで。GHQは当時、プレスコードで占領軍批判につながる原爆被害の報道を抑え込んでいたが、朝鮮半島で原爆が使用される危機感が2人を突き動かした。峠は45年8月6日の原爆投下を体験。四国はシベリア抑留から帰国した48年に弟の被爆死を知り、翌年には峠が主宰した文学サークル「われらの詩(うた)の会」に参加していた。

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