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マッシー村上が日ハム名護キャンプで語った40年前の思い出

沖縄キャンプの思い出の場所を歩く村上さん。右後方がブルペン。左後方に改修中の名護市営球場=沖縄県名護市内で2019年2月21日午後1時25分、中村有花撮影

 プロ野球の日本ハムが来年2月1日からの1軍春季キャンプを沖縄・名護市営球場で行う。同球場の全面改修に伴い、日本ハムは今年まで米アリゾナ州で1次キャンプを実施していたが、5年ぶりに国内でキャンプインするという。

 今から40年前に初めてプロ野球の球団が沖縄に春季キャンプを張ったのが、日本ハムの名護キャンプ。そこで、日本人初の大リーガーで日本ハムでもプレーした(1976~82年)野球評論家の「マッシー」こと村上雅則さん(75)と同球場周辺を歩き、初めて名護キャンプを体験した79年当時の思い出などを聞いた。【構成・中村有花】

1983年の名護キャンプで、日本ハムの江夏(左)と大沢監督

 ◆村上さん 日本ハムに移籍2年目の77年、徳島・鳴門でのキャンプに参加した。投球練習の時、アイシングをするため、ブルペンの外に水を入れたバケツを置いていたが、30分ぐらいたった後、ブルペンから出たら、氷が薄く張っていた。そのぐらい寒かった。

 それで大沢啓二監督(当時)も考えたんじゃないの。バッテリーだけなら打撃練習もやらなくていいし、少々、雨が降ってもランニングはできる。ある程度、実績のある投手が79年から名護で「第2次キャンプ」をすることになった。俺と高橋一三と高橋直樹、佐伯和司もいたかなあ(実際には、村上、高橋一、高橋直、佐伯、杉山知隆、宮本幸信の6投手)。それに、投手、バッテリー、ブルペンの各コーチの計10人ぐらいが参加した。

日本ハムの名護でのキャンプを支援し続けてきた宮城さん。手にしているのは日本ハムの選手からの寄せ書きが入ったボール=沖縄県名護市内で2019年2月21日、中村有花撮影

 (名護での春季キャンプ1年目は3月4日から15日までの12日間。暖かい気候の中で最終調整をさせようという球団の狙いがあった)

新庄フィーバーに沸いた日本ハムのキャンプ。大きな経済効果をもたらした=沖縄県名護市で2004年2月1日、中村宰和撮影

 ◆村上さん 新婚旅行で沖縄に来たかったけど、結婚したのは67年オフで沖縄返還前。パスポートが必要だったから、鹿児島・徳之島や長崎・雲仙を回った。まさかキャンプで来るなんて。那覇空港に着いたら暖かかったなあ。鳴門とは全然違う。球場に行ってみると、(設備が)十分に整っているとは言えなかったけど、バッテリーだけならなんとかなる。雨が降ったとしても、パ・リーグは指名打者制だから打撃練習を本格的にやるわけではないし、やるとしてもトスバッティングぐらい。まあ、俺は代打経験が5回ぐらいあったから、関係あったけどね(笑い)。練習の最後、グラウンドの近くにある300段ほどの階段に行って、ベテラン選手は2回、若いのは3回と言われて上ったなあ。

日本ハムのダルビッシュ有(右)と一緒に守備練習をする斎藤佑樹(左)=沖縄県名護市の名護市営球場で2011年2月1日午前10時24分、梅村直承撮影

 (キャンプ受け入れの準備をしたのは、名護の人たち。当時、名護市体育協会理事で日本電信電話公社に勤めていた宮城一さん<84>は電柱を持ってきて、バックネットを作ったという)

大勢のファンに囲まれ、名護市内で優勝パレードをする日本ハムの選手ら=沖縄県名護市で2007年2月3日午前9時58分、貝塚太一撮影

 ◆村上さん 球場は昔のグラウンド。内野はボコボコしていて、遊撃の後ろに行ったら草が盛り上がっている。「草が生えすぎだ」と引っこ抜いたら、その下からサンゴがいっぱい出てくるのよ。サンゴが土から顔を出している。地元の人たちはそれで野球をやっていたんだね。練習の合間にスコップとバケツを持って、宮城さんたちとサンゴ拾いをした。まさかそこまでやるとは思わなかったけれど、楽しくできたね。暖かいから体も早く仕上がる。その面でもすごくよかった。

キャンプでランニングする日本ハムの大谷翔平投手(中央)=沖縄県国頭村で2013年2月1日、百留康隆撮影

 (りゅうぎん総合研究所の調査によると、2018年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの延べ観客数は、過去最高の約37万7000人。このうち、県外からの観客は約8万4000人にものぼった)

 ◆村上さん キャンプに初めて行った頃、地元の人がぱらぱらいるくらい。バッテリーだけだから目立った練習はしていないし、地元の人たちもどうしていいかわからなかったんじゃないかな。(野球教室などの)イベントもなかったと思う。

 でもその後、ほかの球団も来るようになった。そうすると、報道陣も来て、沖縄の暖かいところでキャンプしている様子が報道されると、ファンも行ってみようという感じになる。今は沖縄県内のどこに行っても立派な球場がある。選手としても、寒いとけがにつながるから、それが減る。沖縄の人たちにとっても、選手にとっても、ものすごくいいキャンプ地を選んだと思うね。

 ◆ ◆ ◆

 村上さんは宮城さんと今も連絡を取り合う。今年もキャンプ取材に合わせて、自宅を訪ね、当時の思い出話に花を咲かせたという。

 来春の名護には、多くのファンが訪れ、にぎわうはずだ。村上さんは「名護にこれほど立派な球場ができるなんて、40年前にはだれも思ってなかっただろう。これからも日本ハム全体で名護を盛り上げていってほしい」と願った。

名護市営球場の裏に広がる「21世紀の森ビーチ」。村上さんたちがランニングをしていた頃は、今のように整備されていなかったという=沖縄県名護市で2019年2月21日午後1時27分、中村有花撮影

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