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政治 丸山議員、党が除名 戦争を軽々しく語る怖さ

丸山穂高議員

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北海道別海町の上空から望む国後島(奥)。手前は野付半島=2019年1月30日、本社機「希望」から

与良正男よらまさお 毎日新聞まいにちしんぶん 専門編集委員せんもんへんしゅういいん

 戦後せんご70ねん以上いじょうたって、いよいよ、こんな国会議員こっかいぎいんてくる時代じだいになってしまったか--とみみうたがいました。日本維新にっぽんいしんかい所属しょぞくしていた丸山穂高まるやまほだか衆議院議員しゅうぎいんぎいん(35)が、北方領土ほっぽうりょうど戦争せんそうをしないともどせないという意味いみ発言はつげんをして、とう除名じょめいされました。わかひとたちにもぜひかんがえてもらいたいとおもい、ここでげることにしました。

     おさらいしておきます。北方四島ほっぽうよんとうはかつては日本にっぽん領土りょうどでした。ところが1945ねんなつ太平洋戦争たいへいようせんそう日本にっぽん降伏こうふく敗戦はいせん)をれた直後ちょくごきゅうれん軍隊ぐんたいしませ、一方的いっぽうてき占領せんりょうしていったのです。

     日本政府にっぽんせいふはその不法ふほう占拠せんきょしたとうったえてしま返還へんかんもとめていますが、ソれんいまのロシアもれず、現在げんざい交渉中こうしょうちゅうです。そんななか丸山まるやま議員ぎいん戦前せんぜんしまんでいたひとたちとともに国後島くなしりとうおとずれたさいもと島民とうみん訪問ほうもん団長だんちょうに「戦争せんそうをしないとどうしようもなくないですか」とつよせまったのです。

     交渉こうしょうでは限界げんかいがあるから、戦争せんそうをしかけてもどせというはなしですよね。

     武力ぶりょく行使こうし、つまり戦争せんそうは「国際紛争こくさいふんそう解決かいけつする手段しゅだんとしては、永久えいきゅうにこれを放棄ほうきする」と憲法けんぽうじょういてあります。国連憲章こくれんけんしょう基本きほんてきにこうした行為こういきんじています。憲法けんぽう改正かいせいもとめている自民党じみんとうも、憲法けんぽうえて丸山まるやま議員ぎいんっているような軍事行動ぐんじこうどうができるようにしろとはっていません。

     かりにロシアと戦争せんそうしたら、どれだけの死者ししゃるでしょうか。おそらく丸山まるやま議員ぎいん自分じぶん戦場せんじょうくとはかんがえていないのだとおもいます。まった無責任むせきにん現実離げんじつばなれしたはなしです。そんなひと国会議員こっかいぎいんにいることにわたし正直しょうじき、ショックをけたのです。

     わたしふくめて、悲惨ひさん戦争せんそう経験けいけんしていない世代せだいだい多数たすうになってきました。だから丸山まるやま議員ぎいんかぎらず、軽々かるがるしく戦争せんそうかたひとたちがえているのかもしれません。それが心配しんぱいです。


     政治部せいじぶデスクなどをて2004ねんから論説委員ろんせついいん早稲田大学大学院客員教授わせだだいがくだいがくいんきゃくいんきょうじゅつとめた。TBSテレビ・ラジオや大阪おおさかMBSテレビの報道番組ほうどうばんぐみなどでコメンテーター。1957年生ねんうまれ。

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