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ストーリー

土地買い上げ運動の草分け(その2止) 市民の情熱、全国へ

貴重な自然が守られている天神崎=和歌山県田辺市で2019年2月21日、本社ヘリから小出洋平撮影

 

 ◆和歌山・天神崎の保全目指した地元教師

自費で募金に奔走

 黒潮が流れ込む和歌山県田辺市の田辺湾は、熱帯のサンゴ礁に劣らないほど魚や貝、海藻の種類が豊富だ。湾の北側に突き出た「天神崎(てんじんざき)」は、緑豊かな20ヘクタールの丘陵地と、干潮時に顔を出す21ヘクタールの平らな岩礁からできている。JR紀伊田辺駅から車で10分ほどのところにあり、市民に身近な自然だ。海岸では、ハゼ、フジツボ、スジエビ、イソギンチャク、ムラサキウニを観察でき、湿地にはセトウチサンショウウオ、丘陵地にはオオキンカメムシが生息する。

 公益財団法人「天神崎の自然を大切にする会」業務執行理事、玉井済夫(すみお)さん(80)は「子どものころは、夕飯のおかずの魚を釣りに行く場所だった。当時は皆、貧乏で、魚を釣ったらお母ちゃんが喜んでくれた。天神崎はそんなところ」と魅力を語る。田辺市は、100年以上前に生物多様性を唱えた博物学者、南方熊楠(1867~1941年)が晩年を過ごしたことでも知られる。

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