進まぬ腎移植 中国で手術の女性「助かる命ある」…透析問題の背景を探る

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 人工透析治療を巡る一連の問題の背景にあるのは、国内で進まない腎臓移植だ。

 金沢市の石崎真理さん(59)は、腎機能が徐々に低下する「慢性糸球体腎炎」を13歳で発症。37歳の時にがんが見つかり、右腎臓と副腎を摘出した。その後も腎不全の症状は好転せず、2000年に透析生活が始まった。

 透析治療は腎臓に代わって血液中の老廃物や余分な水分を取り除く。(1)腕などに針を刺したり首周辺から管(カテーテル)を入れたりして血液を浄化する血液透析(2)腹腔(ふくくう)内に透析液を入れて毒素や老廃物を取り除く腹膜透析――の2種類あり、石崎さんが勧められたのは前者。「透析すれば楽になる」と言う医師の言葉が決め手だった。

 だが、週3回、1回4~6時間に及ぶ治療は過酷だった。腕の動脈と静脈をつないで作った血管の分路(シャント)が詰まるたびに手術をし、太い針を腕に何度も刺す痛みに耐える日々。倦怠(けんたい)感に襲われ、治療中止が「死」を意味すると分かりながら、「中止して早く楽になりたい」と思うことも。「2人の子どもが成人するまでは頑張らないと」と気持ちを奮い立たせたという。

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