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アートの扉

大岩オスカール 北千住 不安の先に「光」

大岩オスカール「北千住」 2010年、油彩・カンバス、縦227×横444センチ、金沢21世紀美術館蔵

 描かれているのは、下町の居酒屋に違いない。昭和の郷愁に誘われるが、そこに広がるのは内と外の境がない、不可思議な世界だ。

 大岩オスカールは日系ブラジル人の両親のもと、ブラジル・サンパウロで生まれた。サンパウロ大学で建築を修める傍ら美術家として活動を始め、1991年、東京に拠点を移す。以後11年を日本で過ごした。

 昔ながらの商店に銭湯、人付き合い。足立区北千住に暮らし、「永遠に昭和を生きている」ような街を通して、「自らが生きてこなかった」時代の日本を作品に作り上げた。カウンターや調理台から夜の路地が延び、自身が暮らした部屋のドアに通じている。店内を横切る雲のような煙のような帯に、旅する作家の人生を運ぶがごとく飛行機が飛び立つ。

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