歌舞伎

オフシアター歌舞伎「女殺油地獄」 闇の中の動きで殺し場表現=評・小玉祥子

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獅童の与兵衛(右)と壱太郎のお吉=松竹提供
獅童の与兵衛(右)と壱太郎のお吉=松竹提供

 オフシアター歌舞伎と銘打ち、天王洲(東京都品川区)の倉庫と新宿・歌舞伎町のライブハウスを会場に、獅童が近松門左衛門作の名作に挑んだ。赤堀雅秋脚本・演出。

 油屋の放蕩(ほうとう)息子、河内屋与兵衛(獅童)は借金の返済に窮し、同業の豊嶋屋七左衛門(荒川良々)の女房お吉(壱太郎)に金を貸してほしいと頼むが断られて殺害する。

 コンクリートがむき出しになった無機質な空間の中央にある仮設舞台を囲むように四方に客席が設置された。客席の間の通路から俳優が出入りし、背景も大道具もない。浄瑠璃(竹本)も入り、大筋は原作通りだが、舞台転換も幕もなく、約1時間半で、与兵衛が捕縛される「逮夜(たいや)」までがスピーディーに描かれる。

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