日本の社会問題を扱った書籍のヒットの背景について、中国誌「人民中国」の陳言・副総編集長に聞いた。
◇ ◇
今の中国の経済の状態は「バブル」とも称され、都市部を中心に比較的豊かな暮らしを享受している。だが一方で、「本当にこれでいいのか」「この状態はいつか終わるのでは」という漠然とした将来への不安を抱く人が増えてきた。こうしたテーマの本が訳されて売れるのは、現代の中国人の心理を反映している。
私はかつて、バブル崩壊後の日本の「失われた20年」を紹介する記事を中国で書いたことがある。当時は称賛されたが、今は逆に「日本の良さは失われていない。むしろ中国の方が失われている」と批判を受けるようになった。つまり近年、中国側の日本に対する見方が大きく変わっているということだ。
この記事は有料記事です。
残り368文字(全文710文字)
毎時01分更新
当コラムで前回予想した通り、ラジオ番組「村上RADIO」(…
22日に発効した核兵器禁止条約は、開発や保有、使用などを例…
広島への原爆投下から75年と169日。核兵器禁止条約が発効…