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情報公開法成立20年/2 「BC級戦犯」裁判記録の検証 非公開、黒塗りの壁に挑む

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公文書を照合して朝鮮半島や台湾出身のBC級戦犯の数の検証をしている金田敏昌さん=東京都千代田区で4月23日
公文書を照合して朝鮮半島や台湾出身のBC級戦犯の数の検証をしている金田敏昌さん=東京都千代田区で4月23日

 第二次大戦中に日本の軍人や軍属が連合国の捕虜を虐待したなどとして、戦後に米国やオランダ、英国など7カ国による裁判にかけられた。彼らは「BC級戦犯」と呼ばれている。その裁判で、誰が、どのように裁かれ、なぜ罪に問われたのか。戦後74年を迎える今も分からないことが多い。

 法務省の担当者は1955年から全国を回り、当事者や弁護士に聞き取りをしたり、資料の提供を求めたりして、約500ページの「戦争犯罪裁判概史要」(73年)にまとめた。ところが日本政府は、概史要を含む裁判記録の多くを長い間、非公開にしてきた。研究者たちは聞き取りや当事者団体のまとめた資料、裁判をした国が公開した裁判記録に頼らざるを得なかった。

 ようやく99年、政府は「概史要」を含む約6000冊の戦犯裁判資料を国立公文書館に移した。情報公開法が成立した年だった。移管された資料は、請求に応じて徐々に公開されるようになったが、当事者の氏名を含むかなりの部分が黒塗りにされたままだ。それでも、延べ5700人が罪に問われ、984人が死刑判決を受けた(後に減刑になった人を含む)ことが公式に明らかになった。

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