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令和版人生ゲームは「お札」や「ゴール」なし 価値観多様化で新しい発想

人生ゲーム+(プラス)令和版=タカラトミー提供

 玩具メーカー「タカラトミー」(東京都葛飾区)が6月1日、「人生ゲーム+(プラス)令和版」(希望小売価格・税抜き3980円)を発売する。通常版はゴール時にどれだけ多くのお金を持っているかを競うが、今回はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで影響力を持つ「インフルエンサー」がテーマで、より多くの「フォロワー」を獲得した人が「勝ち」となる。通常版にある「お札」や「職業カード」のほか、決まったコースやゴールもないという新しいスタイルだ。【和田浩幸、山口朋辰/統合デジタル取材センター】

スタートが異なり、ゴールもない

 同社によると、プレー人数は2~4人で、最初に1人3枚ずつ「大統領」や「バーチャルアイドル」などが描かれた「インフルエンサーカード」が配られる。それぞれのインフルエンサーになるためには、インスタ映えするスイーツなどがあしらわれた「アイテムカード」を集めなければならない。ルーレットを回して盤上のコマを進め、必要な「アイテム」をすべて集めると、フォロワーが獲得できる。全プレーヤーで合計10枚のインフルエンサーカードが成立するまでゲームは続く。

 「つぶやきがバズって」フォロワー数が200万増えたり、炎上して100万減ったりするマス目も。通常版は全員が同じスタート地点から始まり、お金を集めながら同じゴールを目指すが、今回はルーレットによってスタート地点が決まり、ゴール地点もない。「一本道ではなく、自分の好きなルートで人生を切り開く」(同社)のが特徴だ。

大人向けの「平成版」は40万個のヒット

 人生ゲームは高度経済成長期の1968年に発売され、令和版で通算64作目。世相を反映させ、元号が昭和から平成になった89年にも「平成版」を発売している。その時は「コンパニオンギャル」「個人輸入代行」などを盤面に取り入れた大人向けの内容が話題になり、1年で40万個を売るヒット商品となった。

 令和版は昨春から企画に取りかかったといい、同社の広報担当者は「これまでのゲームはお金に絶対的な価値観を置いてきましたが、今の時代、価値観は一つではありません。人生ゲームらしさを残しつつ、新しい発想で作りました」と語る。

専門家「海外では名誉を競うゲームが主流」

 ボードゲームジャーナリストで、山形県長井市の住職、小野卓也さん(45)によると、ボードゲームが盛んなドイツなど海外では、所持金の多さではなく、名声や名誉を競うゲームが主流で、通常版の人生ゲームは「お札をやり取りする楽しさを出した少数派」という。ボードゲームは数人で遊ぶことから、「一緒に楽しむことで人とのつながりができる。同じように人とのつながりで広がっていくSNSに親しんでいる高校生から20代の若者も楽しめるのではないか」と話している。 

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