運慶作と伝わる帝釈天像内に木箱 X線調査で判明

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X線撮影された帝釈天像。右下は両膝の部分で確認された木箱状の納入品の拡大写真=「光化学的方法による快慶作品の調査研究会」提供
X線撮影された帝釈天像。右下は両膝の部分で確認された木箱状の納入品の拡大写真=「光化学的方法による快慶作品の調査研究会」提供

 愛知県岡崎市滝町の滝山寺(たきさんじ)(山田亮盛住職)が所蔵する、仏師・運慶作と伝わる木造の帝釈天像(国指定重要文化財)の中に小さな木箱状の納入品が見つかった。同寺と調査した多摩美術大の青木淳教授(日本美術史)が20日、同市役所で記者会見し発表した。

 青木教授とX線撮影などによる非破壊検査の専門会社が2017年12月から、平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した運慶と、兄弟弟子にあたる快慶作と伝わる仏像のX線調査を進めていた。

 発表によると、同寺の宝物館で保管する帝釈天像(高さ104.9センチ)の脚部に、木箱(高さ3センチ、幅5センチ、奥行き8センチ)が納めてあることが分かった。木箱は紙でくるんであるとみられ、青木教授は「形状などから、12世紀に大火に見舞われた東大寺再建の寄進者名を記した紙を納めた箱ではないか」と推測している。また、快慶の工房作と伝わる十一面観音菩薩(ぼさつ)立像(高さ48.8センチ)でも軸に紙を巻い…

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