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私だけの東京・2020に語り継ぐ

流し歌手・パリなかやまさん 恵比寿の夜に笑顔咲かせ

パリなかやまさん=東京都渋谷区で2019年5月10日、吉田航太撮影

 夜の東京で流しをやって、かれこれ10年ほどです。いまは主にJR恵比寿駅からすぐ、かつて公設市場だったところにできた「恵比寿横丁」で歌わせてもらっています。20店ほどの小さな飲食店がひしめき合い、週末になれば通路までお客さんがあふれるくらいでね。

 ひょんなことで流しの世界に入ったんです。以前は「コーヒーカラー」というユニットでメジャーデビューもしていました。サラリーマン生活の経験もあって、「人生に乾杯を!」とか社会派ソングを歌い、筑紫哲也さんがキャスターだった「ニュース23」の人気コーナー「金曜深夜便」にゲストで呼ばれたりもしました。でも、だんだんCDは売れなくなるしね、僕らミュージシャンにとっては生きづらい時代がやってきた。そんなとき、先輩のミュージシャンに誘われ、下町の亀戸で流しをすることになったんです。

 ぱっと街に出れば、喜んでくれるお客さんの笑顔がある。これって案外、普通のミュージシャンが体験できることじゃないんです。赤ちょうちんの揺れる酒場で歌っていると、ああ、みんな生演奏に飢えているんだなあ、と肌で感じる。流しは昭和の路地裏文化でしたが、カラオケの登場ですっかりすたれました。有名な新宿ゴールデン街のマレンコフさんらも亡くなってしまったし。でも、思ったんです。すたれすぎじゃないか。もうちょっ…

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