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号外桃田が2連覇、男子単日本初 バドミントン世界選手権
詩の橋を渡って

雑踏の影 見つめる視線=和合亮一(詩人)

5月

普通の人々はそうでない人々に

ひけめを感じさせないように

心を砕いている

それが偽善であることにも

薄々気づいている

 こつこつと走るその人の背中があるから、それを励みにしている。谷川俊太郎さんである。変わらずにお元気で、そして決して創作のペースを一つも緩めようとはしない。

 長く続けているうちにとうとう詩が書けなくなってしまったという話を、ベテランの先輩たちから直接に聞くことが時折にあるが、私もやがてはとふと不安にさいなまれることもある。近年に出された数冊の詩集や彼のアンソロジーを読みながら、長く走り続けるコツを探したいと思っている自分に気づく。新詩集『普通の人々』(スイッチ・パブリッシング)に、市井の人々の様々な人生の道に沿っているかのような言葉のシグナルをいくつも見つけることができた。たくさんの人物が次から次に登場する印象が一冊にあるのが特筆すべきところだろう。例えば寿子、篤、有希彦、アンリ……などというふうに。

 「アンリは/あれこれ比較している/踏切で空を見上げる/なまぬるい炭酸水を飲む/蟻(あり)を踏む//…

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