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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/286 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

「甚三郎は夢や幻を見たのではない」

 印半天を手にしたまま、金右衛門がゆっくりと噛(か)みしめるように言った。

「亥之助は命を落とした。この屋敷に呑(の)まれ--食われてしまった」

 それによって、落とし戸が一つ開いた。

「亥之助は、金のために娘を売り飛ばしたと、己の罪を白状した。それ故に成敗された」

「や、やめてくださいよ!」

 思わず礼儀を忘れたのだろう。正吉が裏返った声をあげ、金右衛門の手から印半天を奪い取った。

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