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著しく低下するメイ首相の求心力 労働党への譲歩に反発 「即時辞任」圧力強まる

英国のメイ首相=ロンドンで2019年5月21日、AP

 【ロンドン服部正法】英国の与党・保守党内で、メイ首相への即時辞任を求める圧力が急速に強まっている。メイ氏は21日に表明した欧州連合(EU)からの離脱を巡る新方針で、再度の国民投票実施の可能性やEU関税同盟への部分的残留の容認など、最大野党・労働党に譲歩する内容に言及。これに離脱強硬派を中心に保守党議員が激しく反発し、内閣の重鎮の一人が「抗議の辞任」をするなど、メイ氏の求心力は著しく低下している。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は22日、「保守党議員はメイ氏が数日内に辞任か、退陣に追い込まれるのを期待」と報じた。メイ氏の新方針表明直後から離脱強硬派らの批判の声が相次いでおり、リースモグ議員は「前(の離脱方針)より悪い」と指摘。ラーブ前離脱担当相は「2回目の国民投票や関税同盟のための手段となる法案は支持できない」と明言した。

 また、22日付デーリー・テレグラフ紙は、メイ氏が新方針に基づいた離脱法案の採決を求めた場合、50人以上の保守党下院議員が反対に回ると報じた。うち少なくとも20人は、3月の離脱協定採決の際、メイ氏の説得に応じるなどして賛成した議員たちという。

 一方、保守党議員の中には、党内でメイ氏に対する不信任投票の実施を求める声もある。メイ氏は昨年12月に党内の不信任投票を受け、信任多数で続投が決まった。党の規則では同じ党首に対する不信任投票の実施は1年間を置くことになっているが、党則を改正し、再度投票に持ち込もうとする動きがある。

 さらに内閣の一員であるレッドソム下院院内総務は22日、「我々の取り組みによって国民投票の結果(離脱)が達成されるとはもはや信じられない」とメイ氏の離脱方針を批判して辞任。BBCによると、複数の閣僚・閣外相が首相の辞任は必至との認識という。

 メイ氏はこれまで、離脱協定が下院で承認された場合は辞任する意向を示し、今月16日の党内会合で、6月上旬に辞任の具体的日時を示すことで議員たちと合意したと報じられている。

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