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サンデー毎日発

東大・京大、早大・慶大……難関大合格者 10年で伸びたベスト500高校

「東大+京大」合格者が伸びたベスト20校

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「早大+慶大」合格者が伸びたベスト20校

伸びる力を見つけて伸ばす

進学校は一日にしてならず

 大学合格実績は各校の教育力の成果といえよう。しかし、難関大の合格者数は限られており、伸びた学校があれば沈んだ学校もある。元号が変わり令和になったが、平成最後の入試で、10年前と比べて伸びた学校はどこか探った。

     平成最後の大学入試では国公立大、私立大とも志願者が増えた。ともに増えるのは8年ぶりだ。ここ数年の入試は安全志向が強まっている。そういう潮流の中でも、難関大の実績を伸ばした学校がある。まずは左の表を見てほしい。「東大+京大」合格者が伸びた学校だ。トップは渋谷教育学園幕張で、2019年度入試(今年4月入学)では82人と、10年前の28人から54人も増えている。東大は28人から72人に、京大はゼロから10人に増えた。2位は開成、3位は東大が18年度入試より21人増えた聖光学院だった。

     「早大+慶大」合格者が伸びた学校のトップは女子校の洗足学園。10年前の倍に増えた。しかも現役が163人で、合格者の98%を占める。東大も7人で、この10年で大きく伸びた学校だ。2位には東京都市大付と湘南が入った。近年は公立高の巻き返しが目立つ。

     もっと詳しく見ていこう。難関9国立大の入試実績をみると、トップは渋谷教育学園幕張。「東大+京大」だけでなく、各大学に合格者を出している。進路指導部長の井上一紀教諭は「この10年、大きく変えたことはありませんが、生徒のモチベーションが高く、生徒の主体性を重視し、難関国立大だけでなく海外大進学にも早くから力を入れてきたことが、結果としてこの実績になったと思います。生徒は大学入学後のことも考え、第1志望にこだわっています」と言う。

     2位に入ったのが西日本トップとなった須磨学園だ。10年前の13人から80人へ、6倍以上の伸びだ。京大が3人から24人、大阪大は8人から33人に増えた。進路指導部長の千田正英教諭がこう話す。

     「授業を大事にし、授業の最後の5~10分は確認テストを行い、合格点が取れなかった生徒には、その日のうちに再テストをし、分かるまで教えています。また、どういった学習をするのか、1週間の計画を提出させ、コメントをつけて返すことを続けています。社会に出てからも役立つ、時間のマネジメントを身につけさせるようにしています。教職員は走る生徒の伴走者のような存在で、あくまでも生徒の主体性に任せています」

     同校では放課後に講座を開き、生徒は自主的に参加。長期休暇中には特別講座も開く。夜9時まで開いている自習室には教員が常駐し、大学受験を学校で完結させる方式が伸びにつながったようだ。

     3位は19年度入試で東大が前年度より19人増えた浦和・県立、4位は船橋・県立、5位は開成だった。安田教育研究所の安田理代表は「都道府県を代表する公立の進学校が入っています。船橋・県立が伸びているのは、理数科があり、学区と関係なく進学できることもあって人気だからでしょう」と見る。

     難関16私立大の合格者数を増やした学校を、地域別に挙げた表では、「関東・甲信越」のトップは4年連続で大宮開成だ。625人増は2位以下を大きく引き離している。中央大、法政大で合格者数トップだ。2位は川和だ。安田代表は川和についてこう話す。

     「教育熱心な保護者が住む地域にあり、県が学力向上進学重点校として指定するトップ4校などで実施されている『特色検査』試験が苦手という優秀な受験生が集まっています。ただ、来年度入試(20年4月入学)からは重点校エントリー校として特色検査が実施されるので状況も変わると思います」

     3位は東京都市大等々力だ。元は女子校の東横学園だったが、09年度から現校名に変わり、その後、共学化した。10年前は難関16私立大の合格者はゼロだった。それが19年度入試では336人だ。入試広報室長の二瓶克文教頭は「中学1年生から高校3年生まで『TQノート』で学習計画を立て、勉強時間を書き込むなど時間管理を行い、教員が添削しています。朝テストを行い、理解が進んでいなければ補習をし、その日のうちに理解させています。部活後、高3生は夜9時まで、高2生までは夜8時まで自習室で学べます。こういったことの積み重ねが実績につながったと思います」と言う。

     「北陸・近畿」のトップは西宮・市立だ。2位は西宮東、3位が三島と公立高が上位だ。私立トップは6位の常翔学園だった。

     「北海道・東北」のトップは仙台第一の77人増、2位は中高一貫校の仙台二華、3位は札幌南だ。

     「東海」のトップは刈谷、次いで明和、向陽と愛知の公立が続く。4位は静岡の浜松北だ。私立トップは6位の名古屋だった。

     「中国・四国」のトップは公立中高一貫校の倉敷天城で、2位はAICJ、3位は広島大付と中高一貫校が上位を占めた。4位は四国トップの高松西だった。

     「九州・沖縄」トップは福翔、2位が新宮、3位が香住丘で福岡の公立高がトップ3を独占。4位は九産大付九州産業だった。

     合格実績は学校選びで欠かせないデータだ。10年前と比べて伸びている学校は、今後の伸びも期待できる。志望校選びに活用してほしい。【大学通信・安田賢治】

    *週刊「サンデー毎日」2019年5月19日号より転載。難関大合格者「10年で伸びたベスト500校」の表は実際の誌面で確認してください。

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